Googleが、モバイルファーストから AI ファーストへの移行を発表したのだけれど、AI ファーストといったとことろで、実際何をしていいのやらよく分からない。そこで、現場ではこれから何が求められそうなのかとか、そういうことを考えてみた。

さて、AI ってのは賢いんだから、とくに何もしなくても、今の Web を立派な情報資源に変えてくれるに相違ない、なんてことも思ったりはするけれど、実際今のところ AI は思っているほど賢くはないし、日々追加・更新される膨大な Web の文書を逐次処理していては、それだけで甚大なリソースの消費になる。

そこで Web を AI ファーストな立派な情報資源に変えるための道程は、いわゆるセマンティック Web を進めていくのと同じ道程だと思う。Web を意味的にしていけば、機械的な処理が可能になるため、情報の確実性も高まり、意味がつながれば、そこから推論も可能になる。

ポイントは

  • 共通スキーマに基づいた表現の充実
  • Web アプリケーションを AI が操作するためのプロトコル(の策定ができたら)実装

だろうか。

共通スキーマに基づいた表現の充実

「RDF やら Microdata やらなにやら聞きいたことはあるようなナイような気がするけれど、なんなのかよく知らないし、そもそもなんの役に立つのかわからないな。どうせ君達の自己満足でしょ?」的なことを言っていた彼らをついに黙らせる時がきたようだ。

それはさておき、AI との共通言語は schema.org などのパブリックなセマンティクスを利用することになるはず。そうして RDFa や Microdata で表現されたセマティックな HTML ならば、AI は不確実な自然言語解析に頼ることなく、明確な定義にもとづいて Web ページから商品の価格や組織の情報、イベントの開催日時などを取得し、ユーザに提示することができる。セマンティック Web のキラーアプリケーションは、人工知能だった。

Web アプリケーションを AI が操作するためのプロトコル(の策定ができたら)実装

「ヘイ!シリ、明日の航空券の予約を頼む」

「かしこまりました... 航空券の予約が完了しました」

もう画面を操作する必要なんてない。キーボードを使ってカチカチ Web 予約をしていたぼくらは新しい世代に蔑まれる。インテリジェントなエージェントがセマンティックな Web アプリケーションで人間の素朴な作業を代替してくれるからだ。これできっと楽天の HTML も随分美しくなるに相違ない。