そんなわけで、当然のことではあるのだけれど Web サイトの視覚的な認知側面だけをとってみても今のデファクトのデザインパターンは問題の一部しか解決できていないので、それらは未だデザイナの想像力を待っている。

そんな中徐々に表現の手段が拡がってきて、静的な平面だった Web ページに Z 軸を取り入れたデザインや AJAX に PJAX さらには単なる装飾ではないインタラクティブデザインの一部として音をつかったデザイン。しまいには 3D での表現も可能になってきた。

表現が増えたことは、むしろ願ったり叶ったりだとも言えるのだけれど X Y に Z 軸 が追加されるだけでも、それはただ奥行きの概念が増えただけでなく、無数の変数の追加、既存の変数の再定義など、やる事も考え直す事も沢山でてきている。もう静的な平面だけでしか考えられないデザイナだけでは全くデザインできなくなってくる。「これがこう。あれがああ」みたいな曖昧なデザインで、あとはよしなに、では成立しなくなってきた。

他にも既存の静的なワイヤーフレームや時間軸の概念のないページのリストではおっつかなくなるだろうし、そうするとツール自体を最適化しなおす必要もでてくる。

表現のための表現、デザインのためのデザインも高度化してくる。

けれどまあ知ってる事は知ってるけど、知らないことは知らないものなので、そこはチームを編成してやるしかない。しかし当然予算が限られてくる以上、ひとりが複数の分野を兼任することは当たり前だろうから、得手不得手はあるにせよ分野をまたがった知識は必要になってくる。

もし一つの分野に完全に特化しようというのなら、それ相応のスキルをもたないことには、ただ不勉強なひととして扱われかねない。

もちろん、単に表現の豊かさだけでなく、多様化するデバイスのことも考えだすと、それらを踏まえた変数の組み合わせは指数関数的に増えていく。

恐ろしい時代がやってきたもので。