昔はインターネットがなかったから、分からない言葉があると辞書を引いた。

しかし単純なものはいいとして、複雑な概念を学習するにはインターネットはまだ役不足な感もある。それでも大抵の調べ物は検索すれば解決する。

きっと今は人類史上かつてないほどに、毎日たくさんのひとが沢山の事を調べている時代なのだろうけれど、調べ方のマナーというのは、誰も教えてくれない。

探しているものが単語の意味ならただその単語を検索すればいい。けれど例えばもしヘレニズム文化の美術について調べたい場合にはどうすればいいのだろう。

Google で「ヘレニズム 美術」と検索したところで、おそらく情報はまちまちで、時間軸や芸術家別で探し出すのは困難に相違ない。

それに比べると図書館は探し方が標準化されているので、図書館司書と相談しながら探せば様々な文献をみつけることができる。その館にはない本も取り寄せ可能であったり、大英図書館では EPUB で書籍をアーカイブしてあったりと、様々な方法で国内にはない文献もみつけることができる。

もちろんマナーをつくってすべてその通りに探すべきだというわけじゃあない。あくまで指針となる方法があって、どう探していいのか検討もつかない場合は、その指針に則って探せばみつかるようになると便利だろうというだけのことだ。

特に自分が全く無知の分野に関しては、入口すら掴めないことも多々有るので、探し方の拠り所となる方法論を知っていて、インターネット上の文書がそれらのマナーに最低限則った方で公開されていると利便性ははるかに増す。

探し方にマナーができれば、探され方にもマナーができるのは SEO という実績があるので、普及するのはそう難しくはない。

玉石混合の情報過多の時代と言われて久しい。情報はあるのにみつけられないことがあるのは、探し方にも探され方にも共通のマナーがないせいで、情報が増えれば増える程その問題は益々大きくなっていく。

探し方のマナー(方法論)と探され方のマナー(メタ情報)を義務教育で教えればいいのに。