相互作用性の変化

じゃあ、実際に Web アプリケーションが使われるようになって、人間側で変わったことをおおまかに、思いつくだけ上げてみると以下の 5 点になる。

  • 継続的な制作
  • 常に最新のものを利用できる
  • 制作過程の共有
  • 作品の公開・販売
  • 制作物のコラボレーション

継続的な制作(常に最新のものを利用できる)

制作物自体が Web で共有されるので、既存のインストール型のアプリケーションや、紙や CD 等の物理媒体で販売されていた本や音楽と違い、常に新しい状態でユーザにサービスを提供でき、かつ以前の状態もバージョンによって管理できる。

ツール型 Web サービスでは当たり前になっているけれど、今後は本のクラウドリーディングによって、著者が発表後に推敲した作品がバージョン管理されて公開されたり、同じ曲でも別バージョンが提供される(リミックス等との定義の差が曖昧になる恐れはあるけれど)ということもあり得る。

これによってビジネスモデルは、これまでの売り切りモデルから月額や年額で課金し、継続的な顧客との関係を築く形へと変化している。

制作過程の共有

Web ではないのだけれど、分かり易い例として古くは ASAYAN が行っていたプロモーションの形がある。

例えば ASAYAN ではオーディションの予選からデビューまでをテレビで放送することによって、歌手の成長の過程を視聴者と共有することで、その歌手への思い入れが強いファンを産み出した。

また、別のコンセプトとしては、制作過程の未完成の商品をあえて公開し、広く意見を求めたりすることで、より市場の要求に即した商品をつくり出すための情報収集を行うという形もある。

Web でそれらを行えば、インタラクティブな共有が可能になる。制作そのものに参加させるのは現実的ではないにしても、未完成の製品や舞台裏等の公開は、親近感を産み易い。

作品の公開・販売

iTunes Store や Amazon ではアマチュアの本や音楽が買える。物理的な商品も Yahoo! オークションで販売が可能になっている。

実店舗では市場が小さ過ぎて置いてもらえないような商品も、強力な販売チャネルを利用できようになった。

制作物のコラボレーション

クリエータ同士のコラボレーションが容易になった。今では Web を介してヨーロッパと中国のクリエータが作品づくりをし、それを同じプラットフォームで販売できる。

インタラクション

人間とアプリケーション、もしくはアプリケーションを介した人間同士の対話の変化は凄まじいものがあるなと思う。その変化はテクノロジの変化よりも、むしろテクノロジに対するリテラシや、耐性が産まれることによってひとの心に産まれる変化の度合いのほうが大きいように思う。そうしてインタラクティブコンテンツという言葉の意味も変わっているように思う

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