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  3. GUI は言語

  • Author :
  • 2011-11-06

GUI が言語だということは、インタラクションを基礎に考えればごく当然のことなのだけれど、グラフィカルな表現から考えると、見失うというか、言語ではなく、視覚表現の中だけで考えてしまいがちになる。けれど GUI というのは、単なる視覚"言語"ではなく、もっと大きな表現であるべきで、つまりそれは、"言語"でなくてはならない。

言語とはひとつの体系で、言語には形態、構造、意味などのルールがある。

そして言語の最小単位は単語で、単語には個々に意味がある。その単語の組み合わせ、構造のパターンによってより豊かな表現が可能になる。

また、言語には一貫した矛盾のないルールがあるほうが好ましい(自然言語には、矛盾したものや例外が多々有るけれど、自然言語の場合のそれはネイティブの話者にはさほど問題にならないものらしい)。なぜなら一貫性のあるルールで、かつそれがシンプルなものであれば習得が容易くなる。

ではなぜ GUI は言語でなければならないのか。この答えはひどく簡単で、そもそもの目的が対話にあるからに他ならない。

単純な例では、ブラウザに URL を打ち込んで Web サイトを閲覧するという場合、以下のような対話をしている。

ユーザ 「わたしは Web サイトを閲覧したいと思っています。その URL は http://*** です」

ブラウザ 「承知しました。 http://*** を表示します」

実際はもっと細かなリクエストとレスポンスによって対話が成っているのだけれど、ユーザからしてみれば自分の行きたい URL を伝えるだけで事足りている。

もっと複雑な対話、例えば詳細な変数を指定して情報検索を行う場合などは、語彙を増やし、よりユーザの質問を的確に表現できる言語をつくりあげる必要がある。

グラフィカルな表現から考える場合に陥り易いのは、ユーザが何を表現したいのかではなく、ホスト側、つまり Web サイトが何を表現したいのか、を基準に GUI を考えがちになってしまう点である。

GUI はユーザの欲求を表現する言語でなければならないし、同時にそれに的確なレスポンスを返す表現でなければならない。ユーザにとっての語彙は、デザイナが考え GUI 上で表現されたものしかない。だからこそデザイナはユーザの言葉を的確に表現できるように GUI を言葉としてデザインしないといけないということになる。

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