こないだ発表された Google の新サービス「みんなのビジネスオンライン」。
- 誰でも簡単作成
- 無料で一年間
- 業種別の最適デザイン
- 独自ドメイン
という 4 つの分かり易いベネフィットをうたい Web サイトをあえてつくる必要のなかった中小企業を取り込んで Web を活性化しようという試みのよう。
パートナーは KDDI と Jimdo 、中小企業基盤整備機構、ITコーディネータ協会。
実際こういったサービスは NTT 等のプロバイダも行っていたりで、以前からあってそう珍しいものではなかったのだけれど Google のもつインフラストラクチャや KDDI 、中小企業基盤整備機構のもつネットワークとかもつかい、安い、うまい、早い、的な感じで、じっくりと根を張っていく戦略なのかなと思う。
Google にしてみればアドワーズの市場が広がるのだろうし、パートナーの KDDI と Jimdo は新規の継続的な顧客の獲得。中小企業基盤整備機構、ITコーディネータ協会では遅れている日本の中小企業の Web の活用の促進と、まさにウィンウィンのパートーナーシップがとれてる感じがするので、強固な提携のように思う。
これを Web 制作会社にとっては「黒船じゃ」的に考えているひともいれば、「そんなに騒ぎ立てるほどのことでもない」というひともいたりで。
実際今後どうなっていくのかはまだ分からないのだけれど、これだけ安くされると(探してみたけれど 1 年後からいくらかかるのかは載ってはいなかったけれど)どうにかして明確に差別化していかないと、中小企業相手のビジネスは「あちらはあんなに安いのに」と言われてしまえば、相当不利になるのは間違いない。
でも実際のところ、みんビズは出来合のものを売ってるいから安いのであって、制作会社と同じようにオーダーメイドのものを提供するとすれば、そうはいかないのだけれど。
さておき、みんビズの成否はぼくにはどうでもいいことで、むしろこういったサービスが大規模に展開されることで Web 制作市場の縮小、低価格化が進んでいくのならば、どういった形での差別化、つまり、わざわざ数倍か、もしくは数十倍のコストを支払ってまで、何故制作を頼まなければならないのかを説明していくことが、大きなウェイトを占めてくるということのほうが重要で。
でも結局コンテンツをつくるのが仕事だから、いくらフォーマットがあろうと、そこに自分たちの(見込)顧客が何を求め、何を解決しにやってくるのかを考えるという部分は変わらないのだから、地道にコンテンツづくりを続けてきた制作は、特に怖れることはないという。(ドメインも無料|無料でビジネスwebサイトを15分で作れる波が襲ってきた)
もっともなはなしで、納得できる。でもコンテンツつくるノウハウがないところは相当キツイということにもなるけれど。
ということは、なによりもクライアントのビジネスを理解するという大前提の中、産業特化型が今後のトレンドなのかな、なんて思ってもみたり。
例えば不動産特化、金融業特化、通販特化、ソーシャルメディア特化、等 Web で一定以上の収益が見込める産業に特化していくことで、「わざわざ」という問いに応えていく必要があるのかなと思うけれど、もしかするとこの形態は地方では成り立たない地域のあるのかもしれないと思ってみたり。
次世代 Web も近づく中、これから変化がさらにビッグウェーブになりそうで、楽しみでもあるし怖くもありで、手を動かす系の人間としては、どうしたものかと考え中。