之変子の頭の中の地図

前回のシナリオもとに、概念地図をつくってみる。 概念地図というくらいだから、それは誰かの概念を可視化することになる。この場合の誰かは、主人公である本能寺之変子。 まず、前回のシナリオの構成を大きな視点でおさらいしてみる。 之変子の目的は信長に気に入られることだった。そしてそのために之変子にとっては未知の料理であったオムライスの作り方を調べて、調理した。というのが物語の概略になる。 ではまず登場人物からはじめてみたい。登場人物は以下のとおり。
  • 本能寺之変子(ヒロイン)
  • 織田信長(之変子がベビーシッターをしているベイビー)
  • 織田佑司(織田信長の父親)
  • 之変子の大学の友人
  • 之変子の大学の教授
  • 之変子の大学の姉妹、弟
今回のシナリオでは、之変子の大学の教授と之変子の姉妹、弟は蚊帳の外なので、概念地図には入れないことにしよう。 次に之変子の利用した情報ソース。
  • 之変子の既存の知識を元にした仮説
  • 大学の友人の知識
  • インターネット
最初のふたつはまるで役にたたなかったけれど、プロセスというのは大事にしたいので、全部入れよう。 次に場所。之変子がシナリオの中で利用した建物等。
  • 織田のマンション
  • 織田のマンションのキッチン
  • 大学のコンピュータ室
  • スーパーマーケット
  • 信長の通う保育園
信長の通う保育園は本筋と関係無いので概念地図から外そう。最後に之変子の利用したツール。
  • コンピュータ
  • スマートフォン
  • 調理器具
  • オムライス
これでだいたいの要素は洗い出せたはず。ではこれらを図式化するにはどうしたらいいだろう。 まず、概念とは自分自身も含めた知識を記号にすることだと定義してみる。 知識にせよそれを抽象化するにせよ、そこにはそれを行う主体が必要になってくる。主体はいわずもがな自分自身で、だとすると概念地図の中心にはいつも自分がいることになり、最初の分類は自分と自分以外のものというのが自然だと思う。 自分の中には自分自身の属性、知識、所有物が入るものとする。 自分以外のものは、周りの環境、他人、他人の所有物が入ってくるものとする。 それでは、洗い出した要素を自分と自分以外のものに分けてみる。
自分自身、属性、知識、所有物
本能寺之変子
之変子の既存の知識を元にした仮説
スマートフォン
自分以外
織田信長
織田佑司
之変子の大学の友人
大学の友人の知識
織田のマンション
織田のマンションのキッチン
大学のコンピュータ室
スーパーマーケット
インターネット
コンピュータ
調理器具
オムライス
道具は自分を拡張するものだから、もうこれ以上分化する必要はないものとする。つまりこの場合、スマートフォンから得られる知識はイコール之変子の知識と同義とする。 他人の分け方は二つ考えられる。まず属性、人か人でない何か等。次にある特定の他人を主体としたその属性、知識、所有物という分け方が考えられる。 だいたいの場合、他人の所有物は他人自身という認識をもつことが多いように思う。例えば友人のマンションは拡張された友人自身であるといえる。 最初に自分というひとを中心に分けたので、次も他人ごとにその属性等でまとめてみる。
織田佑司
織田信長
織田のマンション
織田のマンションのキッチン
調理器具
之変子の大学の友人
大学の友人の知識
その他
大学のコンピュータ室
スーパーマーケット
インターネット
コンピュータ
オムライス
この分類では、織田佑司の中に信長が入ることには問題があるように見えるかもしれないけれど、他人の子供に怪我をおわせれば、子供自身はもとより、その親にも謝罪する"必要"があるのだから、子供は社会的に独立した存在とは認識されていない以上、独立した概念にはあてはまらないとしている。 そんなことよりも問題は、"その他"になる。これがどんなふうに認識されているのかで、概念地図の様相はがらりと変わる。 では"その他"について考えてみる。 今回の分類法ではその他に人が入る事はないので、物や場所がそれに当たる。 物や場所は、ある目的を達成するための手段であるともいえる。例えば電話が欲しいのは遠くのひととリアルタイムでコミュニケーションをとる、という目的を果たすためであるといえる。 今回の最終的な目的は、信長に気に入られることになっている。この物語では、物や場所は、目的達成のためのマイルストーンになっている。 最終目的に辿り着くための道を人や情報によってつくり出し、実際に移動することでそのプロセスが前に進んでいるというイメージができあがる。移動は必ずしも物理的な移動のみを指すのではなく、内省の過程を移動、結論を場所としてもよい。 これで随分と地図がつくり易くなったように思う。 今回のシナリオは之変子の概念地図が広がっていく様子を描いている。彼女は明確な目的を持つことで未知と出会い、未知を克服している。この知識と人と物がどのような関係を持っているかを以下に可視化してみる。 nohenko というわけで、次はこの図がどういう空間をつくっているのかを考えてみるために、そもそも空間はどうやって記憶されていくのかを考えてみる。

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