Google が次につくるのは、 AR ブラウザだと思う。そのための布石が Android であり Chrome であり、そしてローカル検索じゃなかろうか。
Apple がリビングを狙っているのなら Google が狙っているのは街そのものだ。リビングは Apple のものになるのかもしれない。けれど、一歩外へ出れば、そこが Google の主戦場になる。
そしてもちろん Google が扱うのだから検索になる。
街を、検索する。
レストラン、ファッションビル、カフェ、バー、フィルタリングに横断検索。街が透けて見えるように、カメラをむければそこに何があるのかが分かる。ファセットナビゲーションで、知らなかった新しい街の姿を発見するかもしれない。
街には広告が溢れている。しかし、やがてそれも全て無駄になる。なにせ探すのはブラウザの中。欲しいものがどこに有るのか? 今食べたいものがどこにあるのか? 知りたい事から知りたいかもしれない事、そして知りたくない事まで、すべて Google が、どこに居ても、今この瞬間に教えてくれる。
そうして街はある意味で美しくなる。過剰な広告は消え、必要なものが残る。広告のあった場所は緑で埋め尽くされるかもしれない。
Web がリアルを活性化する。街や観光地にはこれまで以上にひとがあふれ、リアルタイムで情報交換が行われ、それらは瞬く間に共有されていく。
かつてサイバースペースはリアルとは別の次元にあるものだった。
けれどもう違う。それはリアルとは別の次元にあるが、重なっていて触れる事ができるようになる。
ぼくたちはリアルに居ながらにして意識する事なく、一瞬でサイバースペースを介して時空を超えられる。
Google 帝国の時代がくるかもしれない。でもそれは不可能じゃないだろうか。なぜなら Google も各国の企業と協力せざるをえない。一企業で世界の全てをカバーし、あらゆるビジネスモデルを駆使するなんて...不可能であって欲しい。
では具体的な UI はどうなるのか。ここからがぼくらには考えるのが一番楽しいところになる。人間の知覚は限られているが、それすら拡張可能になる。見える臭い。香る音。聞こえる色。触れられる言葉。詩人の想像力の世界が、誰にでも見えるようになる。
そこは世界中のアーティストにとっても最も刺激的で、実験的な空間になり、最高のエンターテイメント空間にもなる。