買ったきりほとんどの使っていないカメラををふと見つけたので、夏っぽくなってきた今日この頃、風情のある涼しさを撮ろうと思って、坊主ヶ滝に行ってきた。

Google の経路検索で探してみたところ、徒歩で約3時間かかるということで、もちろん田舎なので交通の便はあまりよろしくない。バスとか嫌いなので、いっそチャリンコで行こうと思い、2時間弱かけて山を目指す。
福岡はやっぱり街の中心部をはなれると絵に描いたような田舎の風景で、なにやら懐かしい。
iPhone で Google と GPS をたよりに進む。
もう田んぼと民家がまばらにあるだけの素敵な風景がしばらく続く中、突然「←坊主ヶ滝」というナビゲーションを発見。
橋を渡ると、その先は坂道だった。というか山道だった。
まあ言ってもそうたいした距離じゃないだろうということでチャリンコで強行してみたけれど、50メートル程登ったところで断念。チャリンコをおりて歩く事にした。
ここからが予想外に遠く、車でいけばそうたいしたことはないのだろうけど、普段コンピュータとにらめっこしてばかりしている人間にはきつい。足は痛い、腰は痛い、肺も痛い。
山道はクネクネしていて曲がれど曲がれど、滝は見えず、もうこのまま山を登り続けてぼくは死ぬのだな、と思い始めた頃、目の前に保養所らしき建物が見えた。
滝がどこにあるのかはよくわからないままだったけれど、喉が渇いていたので「湧水 千石の郷」というその浴場の敷地を自販機を探してぶらぶらしてみると、敷地内に看板発見。

結局自販機はみつからなかったけれど、「もういいや」って思って、再度滝を目指す。
少し登ると、坂道が緩やかになり、木々も鬱蒼感が増す。
滝は近い。
ただもう疲れきっているので、風景を楽しむ余裕もなく、ほぼ義務感で登り続ける。
10分ほど歩くと、また看板があり、そこからは道がせまくなり、整備もされていない。昔は修行僧の修行の場だったらしいので、それっぽい道になる。柔らかい土の地面と、自然の石を積んだような階段。
少し登ると、だんだん滝の音が聞こえてくる。滝だな、きっとこの先に滝がある。正直この時点では滝なんてもうどうでもよくなってきていた。

滝、発見。
もうほんとうに発見したという感じで、予想外に奥まった場所にあった。
ひとはいない。滝しかない。滝のとなりにはお地蔵さんっぽい仏像。とりあえず滝の前に座って眺める。
涼しい。水の質量感で空気が揺れる。もっと大きな滝はみたことがあるけれど、これはきれいな滝だなと思った。
喉が乾いていたので、滝の脇に流れる湧き水を飲んでみる。飲むなとは書いていないので、飲んでみた。甘くておいしい。
小一時間ほど「滝だね、滝だね」って思いながら滝を眺めて過ごす。少し近くに寄ってみると水飛沫が冷たかった。
不思議と疲れもとれた感じになったので、マイナスイオンのパワーだな、と思って帰ることにする。
帰る前に仏像の前におみくじをみつけたのでひいてみる。「凶」だった。