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最近はマークアップエンジニアという呼称が定着しているようで。なんかWebデザイナーになったら最初はマークアップからみたいな感じで、それからデザインやったりScriptやったりとか、そんな感じでとらえられがちなマークアップエンジニアですが、じゃあまともにマークアップできてるのかったらそうでもなかったりするような気がする。
そもそもHTMLなんぞは3日もあったら覚えられるように設計された言語だし、CSSにかんしてもただレイアウトする程度であれば、1週間もあれば習得できるレベルの言語でしかない。
だとしても“できる”(表示がうまくいく)と“わかる”(意味を理解している)とは違う。
HTMLのマークアップは文書情報の構造化を目的としたもので、ごく限られたタグの中で、そのサイト全体で一貫性を保ち、ドキュメント毎に同じ意味レベルのものは同じ構造化モデルをつくりだす必要がある(視覚的には違った装飾がなされていたとしても)。
そうなった場合、当然マークアップ以前に設計プロセスは不可欠なもので、そのアーキテクチャを理解できる程度の知識は必須なものになってくる。
もちろんデザイナーにもそれはいえることで、例えば車のタイヤの溝は、ツルツルだとかっこわるい、とかいう理由のためについているわけではなくて、ちゃんと意味があったりする。本来同じ情報レベルの要素が違うフォントサイズだったりするのはなんかデザインとしての意味があるとしても、そのデザインのアーキテクチャはどこからくるのだろうか? ページやカテゴリ毎に多少装飾がちがうのはうなずけるとしても、同じ情報レベルだという判断がつかなくなるような装飾はいただけない。
ただ、今はまだひとつのドキュメントを複数アプリケーションのリソースとして扱う、といったことはよっぽどレベルの高い組織でないと行えないだろうし、そのビジネスモデルも一般化してないので、じゃあ別にいいんじゃねぇみたいなことも思う。なんかやってるうちに嫌になってくるようなことも当然あるだろうし、そもそも情報の構造化よりも視覚的デザインが優先されることが当たり前になっているけど、構造のない情報は伝わりずらい(かといってHTMLでの構造化は限界もあるだろうけど)。
ファッションデザイナーでも、一流と呼ばれる連中は意味のない装飾はしないらしい。装飾のための装飾は対象を安っぽくするだけだと。ただ、視覚的に密度を増し、その密度がひとに美しさを感じさせる、とかいうはもちろん立派な意味で、なんとなくここにこんな模様があったらかっこいいじゃんというのが装飾のための装飾という定義だけど。
はなしがそれたんでマークアップエンジニアリングのはなしに戻せば、マークアップ言語は情報を構造化するためのものである以上、そのエンジニアというのは、つまり情報構造のプロということになると思う。
じゃあインフォメーションアーキテクトとマークアップエンジニアの違いはというと、インフォメーションアーキテクトは情報を設計するひと、マークアップエンジニアは設計に基づき構造化するひと。建築家と大工みたいな感じだと。
建築家が図面をひく、大工がそれに基づき家を建てるというは、インフォメーションアーキテクトがスキーマをかいて、マークアップエンジニアはそれを理解してマークアップを行うというプロセスになると思う。
もうHTMLのはなしじゃねぇじゃん! って“マークアップ”エンジニアなんだからマークアップのプロという定義で書いてみてる。本気でマークアップやってるひとならHTML抜け出すのは当然の既決だろうし、XHTMLなんかはXMLなんだからそっから視野は自然と広がっていくし、AjaxのためのCSSをかくには時系列でのCSSの設計が要るようになるし。中規模以上のサイトでは相応のCSSの設計を行わなければ、CSSの意味が失われてしまう。
基本的に誰も理解されない、ほめられもせず、けなされもせず、みたいな仕事で、たしかに自己満足になりがちな仕事だとおもけど、Validでないマークアップしたら大問題みたいな仕事も今後はでてくるだろうし、その日のためにもせいぜい自己満足に浸っておくのが良いかと。
まあいろいろできるにはこしたことないけど、全部表層をなめてるだけ、よりは、一個でもいいからなんかできるひとのほうが重宝するし、Webに限らず、ひとつの業種の全部をやるのはそうとうキツイと思う。
じゃあ実は一番危機感もたないといけないのは案外ディレクターなのかもしらん。動画やらなんやらもいろいろ入ってきて、覚えることが多すぎると思うし、クライアントは何も知らないか、なんかスゲー詳しいかで、結局は深いレベルでの理解がないとどっちともはなしがうやむやになるし。
まあなんにせよ、HTMLとCSSは基本言語なので、ある程度はちゃんと理解しておかないとマズいと思う。
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